あるセミナーでのできごと
ノートパソコン持参のセミナーに電源アダプターを忘れてピンチに陥る
あるセミナーに参加しました。
それは一流会社と言われる〇〇総研と、国の省庁が合同で主催していました。
自分のノートパソコンを持参することが受講条件のひとつでした。
ところが不肖ソフィー、パソコンは持って行ったのですが、会場に着いて電源アダプターを家に置いてきたことに気づいたのです。
電池の残量は約1時間。セミナーは丸1日だから、これはピンチ。
主催側にいた人の対応にモヤモヤする
解決策はないかと、主催の一員とみられる若い男性に聞いてみました。
「パソコンの電源アダプターを忘れてきてしまったんですけど、セミナーではどのくらいの時間パソコンを使いますか?」
え~・・・、どうでしょうね。
と、心もとない返事。
電池があと1時間くらいしか持たないんです。パソコンは午前中も使いますか?
そうですね・・・、たぶん午前も午後も使うと思います
そうですか・・。どうしたらいいでしょう?
どうしましょう・・・
じゃあ電池が続くだけパソコンを使って、切れてしまったら、そのままで受講するしかないですかね。
えっと、そうですね。大丈夫でしょうか。
そうするしかないんですよね...。
と、何らかのアクションを期待しながら返事を待ちましたが、それ以上のことはなく。
わかりました。
できるところまでやって後は、隣の人に見せてもらいます。
こんなやりとりをして、席に戻りました。
ええ、アダプターを忘れて悪かったのは自分です。それはわかっているのです。
でも、こちらは困ってるんだから、なんとか助けて欲しかったんですけどね。
そっけない返事でおしまいだったことに、ちょっとがっかりしました。
自分ならどうするか考えた
この時、自分だったらどんな対応するか、考えました。
まず、研修の中でどのくらいパソコンを使うかわからないなら
- 主催者側(つまり仲間内)の人に、おおよそのパソコン使用時間を聞く
- その答えが1時間以内なら、参加者に充電の必要はないと伝える
- もっと時間がかかるなら、次の策を考える
たとえば
- パソコンの種類を聞いて主催者に同じパソコンを持ってる人がいないか確認する
- 持っていれば、アダプターを借りて充電させてもらえるよう頼んでみる
- または昼休みの間に充電できるよう計らう
主催者としては、せっかく申し込んで来てくれた参加者に研修内容を十分に学んでほしいと思うものなのではないでしょうか。
結果として、助けることができなかったとしても、解決できるよう何かしらのアクションはとるはずです。
そしてアクションの結果どうだったか、その参加者にお伝えすると思います。
ソフィーはがっかりしましたが、一方で「どうにかなるさ」という気持ちがありました。
なぜなら、
「絶望は幸福への伏線」だから。
最悪パソコンの電池が切れてしまっても、死ぬわけではないですからね。
自分で操作はできなくても隣の人がやっているところを見せてもらっていればいいわけです。
解決策を思いつく
ということで、気を落ち着けて午前中の研修を受講しました。
すると、午前中の講師は開口一番
「午前中の私の研修ではパソコンは使いません。ですからパソコンは片づけて机を広々とお使いください」
と言うではありませんか。
なんなら講師もスライドすら使わず、紙の配布資料を使って講義と演習を行いました。
さっきのお兄さん、午前中パソコン使うって言ってたよね。
そんな不正確な情報を伝えたままで、なんとも思ってないのかな?
せめて午前中に、対応策を考えてくれたりはしないのかな?
つーか、あの人、このセミナーのこと何もわかってないんじゃない?
そんなことをぼんやり考えながら受講していると、ソフィーはいいものを見つけました。
講師演台に置いてあるパソコンが、ソフィーと同じ物だったのです。
ということは、昼休みの間に電源アダプターを借りることができそうです。
そうすれば、午後の講義はそれで持ちそうです。
別の方向から手が差し伸べられ秒速で解決する
午前の研修が終わってすぐに、主催者側で司会をしていた女性に交渉してみました。
あの、失礼します。パソコンのアダプターを忘れてしまったんですけど、
あの演台にあるパソコンと同じものを持ってきたので、
お昼休み中に充電するために貸していただけますか?
するとその女性、
それは大変ですね。大丈夫でしたか?
もちろん、お使いください。午後はなくても大丈夫ですか?
はい、今電池が1時間くらい残っているので、お昼休みに充電できれば大丈夫だと思います。
さらに、この会話を聞いていた主催者側の女性が、
パソコンはレッツノートですか?
それでしたら予備があるのでどうぞこのアダプターを午後に使ってください。
充電できるかどうか試してみましょう。
とソフィーの席まで来て、差込口に合うか、また充電がちゃんとできるか確認までしてくれたのです。
なんと気が利いたナイスな対応!
これで電池が切れる心配なく午後の研修を受けることになり、ほっとしました。
なんとサクサクとものごとが進むことか!
これこれ、この対応ですよ。求めていたのは。
セミナーの主催は〇〇総研と〇〇省。
彼はエリートと言われる人々の一員です。
そのエリートが、こんなお粗末な対応しかできないことが残念でした。
もちろん、てきぱきと対応してくれた2名の女性もいました。
彼のような人は少数派だと思いたいです。
ファミリーレストランでのできごと
デザートを待たされる
休日に出かけた帰り道に、夫とファミリーレストランに寄りました。
少し混んでいましたが、前菜もメインディッシュも待たされることなく、おいしくいただきました。
そして、最後にデザートのパフェをを注文しました。
久し振りに行ったこのレストラン、タブレットで注文するシステムに変わっていました。
メインディッシュの途中で「食後」に設定してデザートのオーダーをかけました。
ところが、食事が終わってもなかなか出てきません。
夫は外食時に料理を待たされるのをとても嫌がります。
なので、私もソワソワしてしまいました。
お店の人に2回、デザートを持ってきて下さいと声をかけた
お皿を片付けに来たウェイトレスに
デザートを注文したんですけど、食事が終わったので持ってきていただけますか?
承知しました。
ということで、待っていました。
ところが10分くらい待っても出てきません。
夫の顔が、だんだん不機嫌になっていきます。
いてもたってもいられず、水を取りに立った時、ドリンクコーナーにいたレストランの人に声をかけてみました。
すいません、食後のデザートでパフェをオーダーしたんですけど、まだですか?
えーと、どちらのテーブルでしょうか?
あそこの角のテーブルです。
それでしたら、いま作っているところなので、もう少しお待ちください
わかりました。ありがとうございます。
作っているところであれば5分も待てばできあがるはず。
ところが、その後もなかなか運ばれてくる様子がありません。
ソフィーはトイレに立ちました。
席に戻るまでに届いているといいなと思いながら出てみると、夫がお店の人を呼んで苦情を言っていました・・。
その方、店長さんだったらしく、平謝りでデザートのパフェを持ってきてくれました。
またしても自分ならどうするか考えた
客としては、オーダーを忘れられているのではないかということと、あとどれくらい待たなくてはいけないかが気になっているのです。
そういうことに対する気配りがほしかったです。
まず、最初に声をかけられたウェイトレスだったとしたら。
- 厨房に行ってオーダーのデザートを進行状況を確認する
- 作っているところであれば、あとどのくらいで出せるか聞く
- 作っていなければ作ってもらうよう依頼する
- お客様の席に戻り、状況を説明しあとどのくらいでできるか伝える
- その後も、お客様にオーダーしたものがきちんと届けられているか気にかける
次にドリンクバーで声をかけられた店員の立場だったとしたら。
彼はソフィーがテーブルを伝えると厨房を確認することもなく「今作っているところです」と言ってたくらいなので、オーダーを含め全体的な状況をを把握する立場にあったようです。
- 作っているのがわかっているとしても、厨房に行ってあとどれくらいでできるか確認する
- どのくらいかかるかお客様に伝える
- その後もテーブルに届いているか時折チェックする
人が困っていることに対する想像力と行動力の欠如
この一連の出来事は、サービス現場における次のことを示しています。
- 人が困っていることに対する想像力がない
- 人が困っていることに対して解決しようと行動しない
それは道端の通りすがりの人に対するものではありません。
研修会の主催者であったり、レストランの従業員だったり、なんらかのサービスを提供する立場の人たちのサービス精神が欠如しているのです。
大げさではなく、日本の将来はどうなってしまうのかなと考えてしまいました。